鍼灸系大学院への進学を考える人へ~在学中前編~

皆様こんにちは。ササヤです。

 

ふとササヤという偽名を使いつつも知ってる人からしたら誰が書いてるかまるわかりだなぁと思いつつ、今回も今回とて鍼灸系大学院への進学を考える人へのあれやこれやを書いていきたいと思います。第2回目の今日は在学中前編と題して、入学後から夏くらいの間の色々をお話しできたらと思います。

①入学後の生活
②授業内容
③研究の進捗

 

①入学後の生活

 入学後、私が主にいた部屋は通称「院生室」と呼ばれる2-3人くらい入る部屋でした。普段は私1人ですが、稀に1つの部屋を2人で使う時もありました。そんな部屋で論文を読んだり、調べ事をしたり、ゲームをしてました。

 春から夏ごろまでは、基本的には自身の研究の下調べおよび学会発表用のパワポを作っていた記憶があります。あと論文も書いていましたが、論文に関してはまたいつか書きます。地獄を見たとだけ覚えておいてください...

 さて、研究の下調べとは具体的に何をしてたのか?ですが、とにかーーーーーく論文を読んでました。可能な限り英語も。何がわかってて、何がわかってないのか。どんな方法で研究が行われているのか調べていました。おそらく諸先輩方からしたら「調べた内に入らん!!!」と叱咤を頂くような調べ方や内容だったように思います。論文の検索は皆さんご存知「医中誌web」と「Pubmed」でした。

 

②授業の内容

 大学で苦しめられた人が多いかと思う「単位」ですが、大学院生にも「単位」というものが存在します。といっても、大学ほど厳しくない(?)と私は思っております。ゆるいというほどではないですが...

 私のいた大学院では主に「共通」と「専門」の2種類の授業分野がありました。

共通:大学院生全員が受けられる授業

専門:鍼灸専攻の大学院生が受けられる授業

といった感じです。

 全体的に共通授業の方が、大学時代の授業に近いです。先生が黒板の前に立ち自身の研究の話をしたり、1本の英語論文を院生で分割して和訳してきたりとそんな感じです。

 個人的に。この共通授業で印象に残ってるのが統計学と抄読会です。研究に重要な統計ですが、個人的に初めて習うことだったので何を言ってるかわからないまま授業が進行していきます。それも19時から21時の授業だったので「睡魔」にも襲われます。起きてるのがやっとで、統計学のレジュメを見ると落書きばかりでした。

 もう一つ、抄読会ですがおそらくどの学校でもやるのではないでしょうか。自分の分野の論文を持ち寄って皆であーでもねーこーでもねーと言い合う会合です。そうして、自分の研究の知見を深めたり、論文を書くときの参考にする訳です。

 個人的には「鍼灸を知らない人に鍼灸を伝える」というのが中々ネックで理学療法士に「足三里が~」とか「天枢に八分灸で施灸5壮」なんて言っても通じない訳です。

大学院を目指す、特に鍼灸系以外の大学院を目指す方は気を付けてください。

        「「「東洋医学は通じない!!!!」」」

と思って他の方と接してください。

 専攻授業はごちらかというと「ゼミ」に近いイメージです。基本的には顔見知りの鍼灸学科の先生が授業を担当しますので、ゆるーーい感じで授業(?)が進行します。

私の場合、基本的に90分の雑談でした。

 

③研究の進捗

春から夏にかけての進捗は修士号授与を10とすると「0.5」くらいです。

研究の下調べや機器の使い方などなど本当に自身の研究に関する初歩の初歩的なことをやっていました。あと学会発表や論文でしょうか...

今にして思えば夏までの段階は「準備運動」だったなと思います。

 

 さて今回は在学中前編と題し、大体春から夏にかけて何をしていたかについてを書きました。この時期は本当に下調べと学会発表の資料作りをしていました。この時期に論文も1編書いておりましたが、これは後々1つのブログにまとめて書けるほどの内容なのでこの場では本当に「地獄を見た」とだけ書き残しておきます。

さて一応、鍼灸系大学院への進学を考える人へは次回で書きたいことは終わりそうです。おそらく次回は長編になるかなと思います。

 前回に比べて、書き殴ってしまい中々にわかりにくい文章になってしまったかなぁと思いつつ、夕飯の支度の時間ですのでこの辺で筆を置きます

 

それでは皆様、今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。またどこかで

鍼灸系大学院への進学を考える人へ~大学院進学前編~

皆様はじめまして

ササヤと申します。自己紹介などで書いていますがはり師・きゅう師の国家試験に合格後すぐに鍼灸系大学院に進学をしました。しかしながら、モチベーションの維持が難しくなり中退をしてしまった者です。

鍼灸系大学院に進学を考える鍼灸学生・鍼灸師の方々に何か参考になればと思い

書き始めました。自分自身が大学院進学前に考えたことや大学院在学中に考えたことをできるだけ詳しく、できるだけ具体的に言葉にできたらなぁと思います。

しかしながら、私はライターや作家などではないのでやや?かなり?

わかり辛い文章になることもあるかと思いますが何卒ご容赦ください。

ブログ第1回目の今回は、鍼灸系大学院への進学を考える人へ~大学院進学前編~ということで、私が大学院進学前にやったことや考えたことなどを書けていけたらと思います。

 

ササヤの大学院進学準備編

さて、私が大学院に進学する前にやったことですが大きく分けると2つになります。

①大学院がどんなところか調べた
②本当に大学院でいいのか悩んだ

 

①大学院がどんなとことか調べた

書いて字のごとくです。調べに調べに調べまくりました!!!

大学院の先輩たちや先生たちにも色々聞きまくりました!!!

それがよくなかった!!!!!!!

断言します!!!!それがよくなかった!!!

皆様は「バイアス」というのをご存知でしょうか?

日本語では「先入観」という感じでしょうか。

インターネット上では「私は大学院をこう乗り切った」や「こんなに辛いことがたくさんある」という記事を「大学院を修了した人が書いてるケースが多い」です

ようは、「研究好きバイアス」がかかってます。

大学で先生やってるような人が研究嫌いな訳がないですし、大学院で何年も研究している人が研究が嫌い・向いてない訳がないんです。研究が嫌いな人は大学で先生にならないでしょうし、大学院で博士課程や修士2年生にならないでしょう。しかしながら、研究が向いてない・嫌いな人の意見を聞く機会はなく、研究楽しい!と言っている人たちの意見だけで「研究は楽しい。私は研究にむいている」と漠然と思っていました。

 

先生や先輩たちは口をそろえて言っていました「研究が楽しい」と、しかしながら残念なことに私は在学中に「修士レベルの研究ですら楽しい」と感じられたことはなく()モチベーションが低下していった訳です。

何事に向き不向きがあるように、当然研究にも向き不向きがあります。その点今一度検討をしてみることをお勧めすます。なんなら、一回指導教員候補の先生に研究計画書を持って行って「先生!大学院生がこんな研究計画書をもってきたらどうしますか?」と聞いてみるといいかも知れません。

 

②本当に大学院でいいのか悩んだ

おそらくこれが一番時間がかかった準備だと思います。

大学院生を知っている人からすれば「研究したいんだな」と思うことでしょう。しかしながら、現代日本人全員が全員そうではありません。「研究?大人になってまだ遊んでるの?働きなよ」と言われるもままあります。さて、ここで悩みに悩んだ結果大学院進学を決断したわけですが、いったい何を考えたのか。

1つめは、自分が大学院で何を研究したいのか

⇒自分自身、大学入学当初から研究に若干の興味があり大学院進学も進路の一つとしてずっと考えてました。ゼミの配属が決まってから、ゼミの指導教員に相談し、いくつかのアドバイスをもらいました。

・うちの大学院だけでなく、まず日本全国の大学院で自身のやりたいことをやっているか調べなさい。

・できれば、その先生にコンタクトをとりなさい

私は鍼灸とヘルスプロモーションに関するようなことをやりたかったので、いくつかの鍼灸系大学院やヘルスプロモーションを行っているような大学院を検索しましたが、やはり自身にあった研究内容というと指導教員の元でやるのがbestじゃなかろうかと思い指導教員に頭を下げ、そのまま大学の大学院に進学をしました。

何人かアポのとれた他の大学院の先生と、お話をしましたがやはり受け入れの難しさややりたいことの範囲が被ってなかったりと優しい言葉で拒否をされた記憶があります。

個人的にはやりたいこと研究が、本当に自身の所属している大学の大学院でしかできないのか?と疑い日本全国の大学院は必ず調べた方がいいと思います。調べている間に

「こういう事はわかってる」「こういう事はわかってない」 など将来的に自身の研究の糧になります。

 

2つめは、大学院修了後の人生設計

正直、これに関しては大学院在学中も「何も決まらなかった」というのが本音です。

個人的に巷の鍼灸院に勤める気があまりなく、鍼灸師の免許を生かしてセイリンなど鍼・灸のメーカーや医道の日本などの医薬関係の雑誌会社に勤めようかなぁなんて思っていました。

鍼灸師の就職できる範囲というのは、拡大しつつあるものの未だ「鍼灸院」「スポーツ現場」などが大部分を占める状況下で「鍼灸師」かつ「修士・博士」となるとやはり中々良い就職先はないのかも知れないと個人的には思ってます。(自分が無知なだけかもしれませんが...)

なので私は今後の鍼灸界隈の研究に求められるのは、鍼灸業界以外で生きられる修士・博士の学位を持った鍼灸師だと思ってます。

具体的に何か?と言われると、頭を抱えますが...例えば、鍼灸師でかつ農学修士

細菌などの研究に携わっていれば、鍼灸業界だけでなく公衆衛生系仕事もできるはずです。

今後の鍼灸研究業界は鍼灸師鍼灸!だけでなく、鍼灸師は多芸に!がいいのかなぁなんて思っています。

 

そんなこんなで、進学前にやった事といいつつ、進学前に悩んだと事と進学後の実際という対比になってしまいましたが、本日はこの辺で筆を休めたいと思います。

今年の鍼灸国家試験も日に日に近づいています。こんな時期に書いても大学院進学決まっちゃってるよ!!という人もいるかと思いますが、記憶や感情がまだ新鮮なうちに書きたかったのでお許しください。

とりあえず、あと2回分くらいの内容は浮かんでるので1月中には書こうかなと思います。

初めてのことなのでどれくらいの人が見たり、反応があるかはわかりませんが

1人でも多くの大学院進学に悩む人たちに届けばと願いつつ本日はここまで。

それでは皆さん良い鍼灸を!!